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Patina|パティーナとは
REPORT

日本発の国産クラフトジンもずらり!100種以上のジンが集結するジンフェスティバルに行ってきました!@天王洲

日本初のジンの祭典!ジンフェスティバル!

ジンフェスティバルは、第5回目となる、天王洲ハーバーマーケットTennoz Harbor Marketのスペシャルイベントとして開催されました。

ハーバーマーケットは運河沿いの倉庫と、200m以上におよぶボードウォークを会場として、アクセサリーやアパレル、お菓子やグリーンなどさまざまなお店が出店するマーケットイベントです。

マーケットの様子

 

 

デッキを歩く人たち

元々このハーバーマーケットに行ってみようと思い、イベントについて調べていたらサイトには同時開催の「ジンフェスティバル」の文字が!

瞬時にメインのお目当てはジンフェスティバルにすり替わってしまいましたが、そういえば、ビールやワイン、日本酒のイベントはよく聞くけれど、ジンだけのイベントとは珍しい!

国内外のジン100種以上が集結し、実際に味わうことができるだけでなく、作り手や買い付けをするインポーターの方とも直接お話できるのも魅力的です!

…と、言いつつ普段はあまりジンを飲まない私は、ジンがどんなお酒なのかもはっきりわからない始末。ジンを味わう前にちょっと予習を!

そもそもジンって?

ジンは、スピリッツと言われる蒸留酒。アルコール度数の低いワインのような醸造酒を蒸留して、アルコール度数を高めたお酒のことを言います。

ジン・ウォッカ・テキーラ・ラムの4種が世界4大スピリッツとして親しまれ、カクテルなどに使われていますが、その中でジンは、蒸留の祭にジュニパーベリーやボタニカルの成分を加えることが大きな特徴です。

ジュニパーベリー

ジンは度数が強いお酒というイメージが強いですし、オーソドックスなものは元々はあまり色々な香り付けをしないそうですが、最近ではその土地ならではのさまざまなボタニカルの香り付けをしたクラフトジンも増えてきています。

そんな中、国内外のクラフトジンをメインに扱うバーも増えてきていて、私にとってジンのイメージを大きく変えたのは「季の美」という国産、京都のジンでした。

実は、以前はジンというと、

「パッと飲んでカッと酔っ払う!」というか、味わって飲むものとうイメージが(失礼ながら)無かった私…

改めて飲んだジンのそのキレのある飲み口にジンの美味しさを再発見すると共に、香り豊かな味わいは意外な驚きがあって、すっかりイメージが変わってしまいました。

ジンフェスティバルの楽しみ方

ジンフェスティバルの会場は、船上を思わせるデザインの“T-LOTUS M”。新国立競技場の設計でも有名な隈研吾さんが監修した建物です。

T-LOTUS M

 

 

デッキにはDJブースが

会場自体は入場料無料。デッキにはDJブースがあり、自由にくつろぐことができます。

ジンを飲みながら、ほろ酔いで音楽や海風の心地よさを感じられる空間があるなんて、普通の試飲イベントにはない、なんとも贅沢なロケーションです。

デッキにはジンを飲んでいる人以外にも、ビールやコーヒーなどを持ち込んでのんびりしている人がちらほら。

 

強いお酒のイベントだけあって、

「酔っ払いがゴロゴロ転がってたらどうしよう…」

いう不安がなくなり一安心です!

 

ジンフェスティバルは、会場に入るのは無料ですが、ジンを楽しむにはチケットが必要です。チケットは100円で1銘柄10ccを飲めて、5枚1セットで販売していました。

さっそく、そのチケットを1セット購入して会場へ!

各地の魅力が活きた国産のクラフトジン

会場に入ると、1階は国産のジン、地下は海外のジンを楽しめる構成になっていました。

まずは1階で、日本で作られたジンを飲んでみることに。

クラフトジンを試飲する人たち

 

会場には所狭しと日本各地のジンが並べられ、作り手さん自ら魅力を語るブースも。

和歌山のクラフトジン「KOZUE」

銘柄が多すぎてどれから飲もうか迷いつつ、最初に飲んでみたのは和歌山県の「KOZUE」というジン。

KOZUEに使われているボタニカル

 

和歌山名産の温州みかんや、山椒、そして、なんとあの高野山に生えている「コウヤマキ(高野槙)」という植物の葉を使っているそう。

チケットを渡して、小さいプラカップに10cc。

「まずはそのまま飲んでみてください。」と言われ飲んでみると…

うわ〜やっぱりそのままはキツいかも!!!…いや、でも、アルコールの強さの後に甘みやボタニカルの香りが広がって、それをダイレクトに感じられて美味しい!

「KOZUE」は柑橘のフレッシュさとコウヤマキの爽やかさが清々しくて、女性らしい、飲みやすい味わいでした!

一口めはそのまま飲んで、残りはトニックウォーター割りに。爽やかでキリッとした飲み口なので、あっという間に飲み干してしまいます!

まさひろOKINAWAGIN

 

 

まさひろOKINAWAGIN試飲の様子

次に飲んだのは沖縄の「まさひろオキナワジン」。

ベースとなる原種が泡盛なだけあって、香りも味も泡盛そのもの。でも沖縄ならではのシークワサーやゴーヤ、ハイビスカスなどのフレーバーが感じられて、まさに沖縄全部入りといった感じ。

でも、泡盛をシークワサージュースなどで割ったのとはまた違った美味しさがクセになります。

(最初はキツく感じられたショットも、2杯目からはスルスル飲めはじめてしまう恐ろしさ…)

桜尾

 

広島の「桜尾」。桜色のボトルのリミテッド版を飲んでみることに。

原料について聞いてみると、桜の他に広島産の柑橘類やクロモジ、紫蘇、さらにわさびや、牡蠣の殻まではいっています!!

広島だからってなにも牡蠣まで入れなくても…!

一見ヤケクソにも思えるチョイスに、もはや何の味かわけが分からなくなるのでは?と不安を覚えつつも飲んでみると、その予想はいい意味で裏切られました。

17種ものブレーバーは見事に調和してフルーティーな仕上がりに。

とても華やかで美味しいジンでした!

熊本のjinjinGIN

 

こちらは熊本初の米を使った球磨焼酎からできたジン「jinjinGIN」。

作り手さんが無類のジン好きということもあって、本格的で男前な味わい。お米の「花酵母」で醸したお酒だそう。

「花酵母」とは聞きなれないことばですが、自然界に咲く花にはいろいろな酵母が存在していて、それを花酵母というのだそう。

そんな花酵母を研究している東京農大の方とコラボして作られたジンなのだそうです。

和美人

 

 

もともと焼酎など他のお酒を作っている会社さんが蒸留技術を使い新たにジンづくりに取り組んでいるケースが多いようでしたが、地域ごとの魅力を武器に生み出されたジンはどれも技術力の高さと個性が両立した味わい。

あれもこれもと飲んでいるうちにあっという間にチケットは0枚に…!

海外のジンも多種多様な魅力が

なんだ!50ccなんて楽勝だったぜ!

と調子に乗って10枚チケットを購入し、地下の会場へ。

地下の会場の様子

 

出店数も多く人でごった返す会場は、1階と違って窓が無いこともあってかバーのような雰囲気。

海外のクラフトジン

海外のクラフトジン

 

 

海外のクラフトジン

海外のクラフトジン

 

地下の会場は海外のジンをメインに、国産のジンもちらほら。

 

GWニコル!…の甥が作ったジンも!

GWニコルの甥が作ったクラフトジン こころ

GWニコルと甥のポスター

 

海外のジンは、オーセンティックなものから、葡萄酒を蒸留したもの、さらに海水を蒸留したジンまで!

海水でできたクラフトジン

 

塩っぱくはなく、ミネラル感が感じられる美味しさ。

海水までジンにしてしまうなんて、ジンの可能性が無限大に感じられてしまう1杯…しかし、アルコール度数が強くて一気に酔いが増しました!

 

とても全ては紹介しきれませんが、かつてのジンのイメージとは異なる、多様で表情豊かなお酒として、「ジンって楽しい!!」と感じられるイベントであると同時に、作り手の方や、飲む側の熱量を感じられる会でした。

古き良きが新しくなるとき

実は11世紀頃からイタリアの修道士が作っていた記録が残るほど、歴史のあるジン。

古くからあるものがアレンジされたり、新しい楽しみ方が普及しはじめるとオーセンティックな良さを知る人には邪道に感じられることもありますし、色々試して原点に帰ると「確かに王道は良い。」と感じることは多々あります。

ある見方をすれば、クラフトビールやクラフトジンのブームといったものはその美味しさに関わらず、邪道なのかもしれません。

一方で、いまの王道も長い歴史の中で最初は邪道として生まれて洗練されていった結果であったりもしますし、逆にそれすら起こらず、暮らしの中から抜け落ちて消えていくものだってあります。

 

「伝統を残す」といった感覚とは違う、古くからあるものの良さや味わいが

暮らしや人の生活の中でその価値を再確認されて進化を遂げていく。

「なくならないように」ではなく、ある意味新陳代謝しているような感覚のものづくりには、熱量があって熱くて面白い。そして、自然と人も惹かれるものなのかなと感じました。

 

すっかり酔っ払った頭で、

「Patina=経年変化の美しさ」

という名前の意味をふと改めて感じさせられたりもしました。

 

 

編集部ゆうな

絵を描くこと、ものづくりが好きで高校からデザインを学んで某美大へ。卒業後は企画を学びに代理店に就職。 プランナーという名の何でも屋だったので、マンガ連載や似顔絵作成など、まったく関係ない能力が色々と身につく。ライターとしては勉強中。 今より約10kg以上も太っていた過去が…! 自力で食の勉強をするうちに大の料理好きに。今は痩せた幸せと玄米を噛みしめている。 料理好きが高じて最近では釣りや陶芸、包丁も柳刃や出刃まで揃えて自分で研いだりしているが、「女子力っていうか、凝り性なおじさんに近いよね」という友人の指摘は概ね間違ってはいないと思う。